作山議員】本県における外国人留学生の卒業後の県内定着の現状をどう捉えているか、また、彼らの就職支援や生活支援、地域社会への参画支援を通じて、将来の担い手として定着・活躍してもらうための支援の方向性について、所見を伺う。

黒岩知事】
県では、これまで、「かながわ国際ファンクラブ」を中心に、外国人留学生に対して県のファンになってもらえるよう、交流の場の提供や相談対応、就職支援に取り組んできました。県の就職支援事業に参加した外国人留学生への調査で、昨年度、日本で就職したと答えた人のうち、およそ4人に1人が県内企業に就職しており、県の取組が一定の役割を果たしていると認識しています。しかし、神奈川で学んだ外国人留学生に、より多く県内に定着し、活躍してもらうためには、留学生に対する就職支援や生活支援等の取組をさらに充実させることが必要です。そこで、今年度は、新たに就職活動にも役立つビジネス日本語講座や、留学生対象の県内企業見学会を実施するなど、外国人留学生の就職支援を強化します。
また、外国人留学生が安心して暮らせるよう、外国人留学生の支援拠点「かなファンステーション」で実施している生活支援相談を、留学生を対象とする各種講座やメールマガジンなどの様々な機会を通じ、さらに周知していきます。加えて、外国人留学生が地域社会の一員として、ともに生活できるよう、防災など地域社会との関わりを学ぶ交流会やセミナーを実施することで、外国人留学生の地域への参画を促進します。県は、就職支援や生活支援を充実させることで、外国人留学生の更なる県内定着を促進してまいります。