石川(裕)委員
まず最初に、先週末の2月26日、川崎市の10代男性がジカ熱感染症ということで、これが高校生だったという新聞報道がありました。保健福祉局から私の事務所にファクスが来ましたので、金曜日の日に保健福祉局の人にお話をしたら、この高校生というのは川崎市の高校生だと。ただ、県立高校の生徒さんなのか、私立の生徒さんなのかは把握していないということでありました。教育委員会として、まずこの10代男性の高校生、この生徒が県立高校だったか私立高校だったか、もしくはどこの高校だったか、そういうところまで理解をしているのかということをまずお伺いしたい。
保健体育課長
高校生という報道でしたが、26日の金曜日の朝刊でこの報道を知りました。その中で、川崎市の保健所の方からの発表だということが分かりましたので、川崎市の教育委員会に確認をいたしましたが、県内、県外を含めどこの高校生か、いずれの高校に通っているかは把握できていないと聞いております。
石川(裕)委員
保健福祉局の人に、教育委員会からこの問い合わせがあったのかと伺うと、いや、26日の午後の時点では、教育委員会からそういうお問い合わせは頂いておりません、というお話がありました。これが私立か県立かということもありますけれども、まず所管する教育委員会としては、ここはまず情報を取りに行くべきだと思うんですけれども、この辺についてはどうですか。
保健体育課長
感染症につきましては、例えばジカウイルスの感染症につきましては、集団感染のおそれがないという形で、通常、医療機関から保健所に報告はありますが、保健所から学校の方には連絡がないものでございます。ただ、今回報道が、神奈川県内、川崎市の高校生という形でしたので、川崎市保健所の方に問い合わせるという形をとることができず、川崎市教育委員会と連絡をとっていたところでございます。
石川(裕)委員
川崎市の教育委員会と連絡をとっていたということですか。
保健体育課長
はい、そのとおりでございます。
石川(裕)委員
その中で、川崎市の教育委員会からは、どういう情報が県の教育委員会には来たんですか。
保健体育課長
川崎市の教育委員会でも、報道以外の情報は得ていないという形の情報を頂きました。
石川(裕)委員
今回のこの蚊の感染、ジカ熱ということでいけば、感染の種類だと、一種、二種、三種、四種とある中で、一番低いものだということは理解しています。夏じゃないから蚊もいないし、感染も広がらないだろうという判断もあったと思うんですけれども、個人的で申し訳ないんですけれども、うちの子供も高校生なわけです。とすると、うちの子供が最初に言ったのは、川崎の高校だってという一言です。じゃどこの高校なんだということは、やっぱり詮索をしたがるわけです。というときに、変なうわさが立ってもいけないですし、という中でいけば、まず教育委員会としては情報は持っている、どこの高校だとかそういうことは持っている、これはプライバシーがあるからこれは言えませんけれども、そこの高校に対してはきちんと指導しているし、生徒に対して、もしそういう問い合わせがあるんであれば、こういうふうに答えなさいというような指導があってもいいと思うんですけれども、その辺についてはどうですか。
保健体育課長
今回につきましては、厚生労働省の方から発表がありまして、教育委員会の方に特段、文部科学省の方に特段連絡がなかった、ということで、情報につきましては26日の夕刻に、保健福祉局の健康危機管理課長から、庁内向けに情報提供があったところであります。その中では、ジカウイルスの感染症が、保健福祉局の危機管理指針で定める健康危機管理対象に該当しないことから、特段の対応を行わない、また、人から人への感染がまれであることを周知する、さらにはいたずらに不安になることがないように呼びかけているという旨の通知がございました。これを受け、29日に県教育委員会として当該通知を県立学校長、そして市町村教育委員会、さらには私学振興課を通して私学にも情報提供をして情報を流したところでございます。
29日にそういうことをやっていただいたということなんですけれども、こういう情報が出たら、やはり教育委員会としては、少しでも生徒、現場の方ですね、先生も含めて情報が発信できるように、そういう幅広い形で情報の管理というか、そういうことはしていくべきだと私は思います。
これも突然で申し訳ないんですけれども、県立高校で海外に例えば修学旅行に行かれているという高校はあるんでしょうか。
高校教育課長
あるかということにつきましては、ございます。
石川(裕)委員
具体的にどういうところに、分かる範囲内で結構です、行かれているのか教えていただけますか。
高校教育課長
平成27年度の予定校でございますけれども、例えば金沢総合高校は台湾に行くとか、鶴見総合高校は韓国に行く、横浜平沼高校はグアムに行くといったような形で、実施予定校としては12校予定しているところでございますが、もう既に終わったところもございます。
石川(裕)委員
そういう中で、今回ブラジルという答えはなかったですけれども、そういうところでいくと、例えばですけれども、鳥インフルエンザですとか、そういう感染症としては強いものもある。海外でSARSも含めて、そういうことがある国にこれから行くということを含めると、やはり県教育委員会としても、感染症に関しては対応策というのを持っておかなければいけないというふうに思うんですけれども、今の時点で、例えば海外に修学旅行に行きました、もしくはこれから留学生の支援もしていきますというような中で、帰ってきた時に、そういうことがあった、もしくはあるかもしれない、ということの防護策は何か持たれているんでしょうか。
高校教育課長
帰ってきたところとになりますと、公的な検疫に引っかかってくるので、そこで隔離等の処置がされるかというふうに考えております。行く前につきましては、外務省などからもそういった情報が入ってまいりますので、行く学校につきましては注意喚起をその都度してるというような状況でございます。
石川(裕)委員
学校としてマニュアル、指針というんですか、そういうことを作られているというのはあるんですか。
高校教育課長
マニュアル化というような形では、いわゆる一般的に法定伝染病にかかった場合の対応という形でのマニュアル化というのはございます。
例えば、鳥インフルエンザにもしかして感染して帰ってきた、そういう生徒さんが発症したといったときに、保護者にはどう説明していくのか、感染を広げないために学校としてどういう対応をしていくのか、こういうところのマニュアルもないということですか。
保健体育課長
修学旅行という形ではございませんが、学校の中で感染症の集団感染が広がる可能性がある場合には、国の定める感染症の方の中では5種類に分けておりますが、学校保健法の方で定めるものは3種に分かれておりまして、一種、二種については、感染力の高いものでございます。その点につきましては、医療機関がすぐに保健所に届け出ることになり、保健所は学校に集団感染の余地があるという形で連絡をすることになっています。学校から保健体育課の方に連絡がございますので、医師、保健所の指示に従いながら、学校と情報をとり合いながら、保護者の対応、それから生徒のその後の発症、あるいは集団の広がりの予防のための策について随時対応していくという形になってございます。
修学旅行以外でのところで、保健福祉という観点で準備ができているという理解でよろしいんですか。
保健体育課長
さようでございます。
石川(裕)委員
ジカ熱の発生が、突然先週金曜日のことでしたので、しっかりそういう対応ができているかということと、それと、やっぱり今回は、私が一番びっくりしたのは、県の保健福祉局に聞いたときに、教育委員会からまだそういう問い合わせがなかったという、分かりませんよ、実は違う担当者間同士では話がしているかもしれませんけれども、そういう話がなかったということでいけば、やっぱり縦割りではなく、現場の高校生と聞いた時点で少し対応というか、県に対しても、保健福祉局に対してもそういう話を聞くべきであるというふうに思いますので、その点だけ要望をしておきたいと思います。