石川裕憲議員 質問の最後は、通学合宿についてです。私は、昨年12月、福岡県教育庁へ視察に伺い、教育庁の方々から、通学合宿推進事業について説明を受けました。この通学合宿というのは、地域の方々からの支援を受けて、子供たちが親元を離れ、公民館などで3日から1週間の期間、共同で宿泊をしながら学校に通い、自分たちで炊事、洗濯、掃除などの生活体験をするというものです。6時に起床し、ラジオ体操から一日が始まり、早寝、早起き、朝ご飯と生活習慣を見直すきっかけづくりにもなっているそうです。福岡県では、通学合宿という言葉は各地域に浸透しており、多くの地域でこの通学合宿を行っているそうです。今の時代、子供が地域で活動する機会が減ったことや、少子化や核家族化により家庭環境が変化したこと等により、子供が社会性を身につける機会が少なくなっていると言われます。この通学合宿は、子供と地域のかかわり、子供たちの体験、家庭教育について考える機会ができるなど、さまざまな効果があるとの話も伺いました。そして、内閣府においても、子ども・若者育成支援施策として、この通学合宿が紹介されております。この中で、通学合宿では、子供たちが話し合いながら、みずから炊事、洗濯を行うことから、自主性が涵養されるほか、一つ一つの家事を丁寧にやり遂げることを通じて、子供たちの中に成功体験が積み上げられ、自己肯定感も育まれる上に、異年齢の子供たちによる共同生活を通じて、コミュニケーション能力も自然と養われる。また、地域の大人がスタッフとして参加するので、子供たちも地域の大人も、お互いのきずなが深まるとともに、地域の子供は地域で育てるという意識も向上し、大人と子供ともに地域に対する愛着を深める効果も認められると報告されています。我が県でも子供の居場所づくりなどで、地域で子供を育てるなど、さまざまな議論がされております。また、幾つかの県内市町村でもこの取り組みを行われていると伺っています。この通学合宿は、子供たちにとって、自主性や協調性を高める大変意義のある事業であり、保護者にとって、子離れを体験することで、家庭教育を見直すきっかけともなると考えます。   また、子供たちの社会性や意欲を育むためには、集団で生活する機会や自分の力だけで物事に取り組む機会を提供することが欠かせません。そのためには、学校教育だけではなく、この通学合宿のような、家庭や地域が協力した社会教育における体験活動的な取り組みが大切であり、ぜひ県内市町村に積極的に推進してもらいたいと考えます。

そこで、教育長に伺います。地域における通学合宿の取り組みについて、県としてどのように支援していくのか、お伺いをいたします。

教育長 通学合宿についてです。 通学合宿は、小学生が地域の協力のもと、一定期間、共同生活を送りながら学校に通う取り組みです。県内市町村では、平塚市、秦野市、厚木市の3市において、公民館等を宿泊場所として事業を実施しています。この事業に参加する子供たちは、大人や仲間の協力を得ながら、買い物や食事づくり、地域住民の家でお風呂を借りるもらい湯などを体験し、集団で学校に登校しています。3市の担当部局からは、子供がみずから進んで行動するようになった、地域の大人と子供の交流が生まれた、子供たちが公民館を知るきっかけになったなど、子供の成長と居場所づくりという面で成果があったと伺っております。このように通学合宿は子供たちのみずから考え、判断する力や他人を思いやる心を育むことにつながる効果的な取り組みと考えています。そこで、県教育委員会では、まずは、県内市町村に対し、3市や他県の取組内容とその成果について、県市町村主管課長会議等を通じて周知していきます。あわせて、現在、県内26の市町村で実施している放課後子供教室のメニューの一つとして通学合宿を位置づけ、国と連携した支援を検討してまいります。 今後、市町村に対して、こうした支援方策の活用も視野に入れて、通学合宿の事業に取り組むよう働きかけてまいります。