DSC_38323月18日未明、かながわ民進党県議団として、本委員会に付託され諸議案について、賛成の立場から意見・要望を述べさせていただきました。内容については下記の通りです。

定県第1号議案一般会計予算について

13年ぶりに財政調整基金を180億円取り崩す厳しい財政状況予算案である中、神奈川から経済のエンジンを回す「攻めの予算」であるとしている。財源対策の基本方向として、国に求めることは国に求めながらも、今後、歳入規模に予算総額を合わせる身の丈に合った「予算」を念頭においた考え方も重要である。財政基金を取り崩しての予算編成であることを踏まえ、来年度、経済のエンジンを回す成果を出し、この基金を取り崩すことがないよう施策を進めて頂きたいと申し上げておきます。

働き方改革について

時間外勤務手当の28年度予算額は、約30億円とのこと。これは、県民の血税である。長時間労働を前提とした働き方を見直し、職員が能力を最大限発揮できる職場環境を整え、より効果的・効率的な行政運営に向けて取り組むよう要望する。残業の問題については、以前から言われ続けていることであるが、なかなか進んでいない。当然、残業が少なければ、残業代が減り、税の使われ方の変化も長期的に改善される。今後の「働き方改革推進本部」で検討が進められる取組みと併せて、「働き方改革」を着実に進めていただきたいと申し上げておきます。

神奈川県まち・ひと・しごと創生総合戦略の改訂について

総合戦略に掲げた施策を着実に推進していくためには、取組みの成果や課題をしっかりと評価し、施策の見直しを図っていくことが重要である。質疑でも指摘したが、一過性のものではなく、「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼び込む「好循環」を確立すること。地方への新たな人の流れを生み出すとともに、その「好循環」を支える「まち」に活力を取り戻すという原点を持ち、目標数値を常に考慮して計画されることを強く要望しておきます。

未病いやしの里センター(仮称)について

明日もこの未病いやしの里センター(仮称)にて「未病フェスタ2017春」と題してイベントを開催すると承知をしていますが、一過性のイベントにならずその先に繋がる成果が出ることを期待します。今後は、ブルックスホールディグスが中心となって年間100万人を超える来場者を迎えたいとしているが、また来たいと思ってもらうには最初が肝心である。2億円もの費用をかけ、最先端の技術を投入するのであれば、県も積極的に関与し、第1期オープンの時から、賑わいあるセンターでオープンできるよう万全な準備をお願いします。

エイジフレンドリーシティについて

まずはWHOが立ち上げた「エイジフレンドリーシティ」への加入を県内市町村へ積極的に促し、参加に向けての取組を進めて頂きたい。WHO に職員派遣をしている成果を具体的に県民が享受できるよう、結果を期待しております。

Feel SHONANについて

神奈川県の「海」の魅力を世界に向けて発信するプロジェクトですが、目標を実現するには、今のやり方では、達成しないと言わざるを得ません。世界を見据えた黒岩知事の戦略ですので、ロイターへのプレスリリースや、日本外国特派員協会、いわゆる外国人記者クラブへの情報提供、を知事自ら、世界に向けて発信して頂きたいと強く要望します。また、本県の未病を改善する取り組み、また、今月20日にシステムが構築された動物保護センターへの外国からの寄付の取組みなどについても併せて、発信して頂けるよう、併せて要望します。

ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンド(仮称)について

ヘルスケア事業についても、なかなか県民への還元が理解されにくい事業と考える。その上に、このファンドについては、なぜ県がこのファンドを行う必要があるのか、県民に対して、意義と目的を丁寧に説明するとともに、10年後の目標を明確にしていただけるよう要望をする。

定県第30号議案「職員の特殊勤務手当に関する条例等との一部を改正する条例について」

職員の給与改定は、優秀な人材を確保し、職員が誇りを持って働いていくための大きな要素であると考える。しかし、本県の財政状況について見ると、財政調整基金を取り崩すという厳しい財政状況の中で、平成29年度予算案が提出されている。より効果的・効率的な行政運営に向けて取り組まれるよう要望する。

平成29年2月例月(れいげつ)給与の支給額誤りについて

現在、不具合の調整を優先し原因追及をしているとのこと報告があったが、質疑でも述べましたが、この定例会は特に予算を中心に審議を進めている。2月に7000人の教職員の児童手当対象者と、そのほかの手当等で約8000人の支給誤りがあったとのことだが、この予算審議の中で、この事案を議員へ周知をしなかったのはなぜか。と質疑をさせていただきました。また、3月例月給与の支給額の誤りがないよう万全を期していただきたいとの要望もさせていただきました。にもかかわらず、3月には再年末調整の処理に関して1万人を超える職員に誤支給があり、職員へ人事課長から先月引き続きお詫び文が出されている。この点についても、本日委員会等で報告がなかったことはとても残念である。改めて原因結果によっては、業者へ応分の責任を取ってもらうよう指摘をしておきます。また、「スマイルかながわ」のロゴマークの件、そして前回の定例会の委員会で申し上げた「公共管理計画素案」の委員会への諮られ方、そして、この支給額誤りの件についてなどは議員への周知も必要であったと考える。私たちは、県民の皆さまに議会内容を報告する責務がある。特に総務政策委員会という「神奈川の未来図を描く委員会」であるからこそ、改めて、報告内容の在り方についても検討を頂きたいということを指摘させていただきます。