石川(裕)委員 次に、まん延防止等重点措置が延長になった中で、学校の行事、受験、進学、就職等について少し伺ってまいりたいと思います。まず、学校行事のほうですけれども、先日、卒業式が行われ、残念ながら保護者の方皆さんが参加できるという形ではなく、保護者1名とか、そういういろんな制限の中でとなった卒業式になりましたけれども、今後、昨年も伺いましたけれども、今度は入学に向けての準備の中で、6月に毎年開催されている全公立展と、その後各地域で行われている合同説明会について、今段階でどのような検討をされているのか伺いたいと思います。

高校教育企画室長 毎年6月に神奈川新聞社の主催により開催されております全公立展についてでございますが、来年度について、現時点では開催する予定ということでございます。また、県内各地域で開催される公私合同の説明相談会についても実施の方向で、現在調整を進めております。

石川(裕)委員 実施をされるという方向で今検討されているということで、主催が神奈川新聞社だったりということなので、教育委員会に伺うことかどうか、ちょっとあれですけれども、コロナの対策、この全公立展は私も何回もお邪魔させていただきましたけれども、すごい生徒の方、保護者の方が集まる中で、何かその対策、対応というんですか、例えば2日間に分けるとか、時間を区切るとか、そういう対応は検討されているのでしょうか。

高校教育企画室長 今後の検討ということにはなりますが、神奈川新聞社との確認の中では、行うにしても、例えば人数制限を行っていったりですとか、時間を区切るとか、そういった工夫については一定程度必要ではないかというようなことのお話はいただいております。

石川(裕)委員 その一方で、去年、一昨年と、各高校で学校紹介動画というものをホームページで掲載していただいて、いろいろ質疑もさせていただきましたけれども、今後、来年に関しては公立展は開催される、合同の説明会も開催される予定という中でいくと、今まではコロナの対策としてそういう紹介動画があったと思うんですけれども、この点はどういう検討をされているのですか。

高校教育企画室長 先ほどお話ししたとおり、現在、全公立展、公私合同の説明相談会については実施の方向で調整を図っておりますが、今後のコロナの状況を見通すことは難しいということもあること、また、中学生の高校選択のためにできるだけ各学校の情報発信をしていくことは大切なことと認識をしているということなどから、学校紹介動画の配信に関しては引き続き行っていきたいというふうに考えております。

石川(裕)委員 承知しました。紹介動画はぜひ今年度も質疑させてもらいましたけれども、ぜひ更新をしっかりとしていただきたいということをお願いします。もう一つ、今度は学校行事のほうで修学旅行です。これ、3年にわたる長期な対応になってきていますけれども、修学旅行は今年度どういう状況なのか、伺いたいと思います。

高校教育課長 今年度につきましても、まん延防止等重点措置等が発せられている間については、県境をまたいだ移動はできないといったことから、今のところ、まん防の時期につきましては延期または中止の扱いということになっております。

石川(裕)委員 そうなんですけれども、全体で、今、令和2年度の実施状況は今どういう状況になっているのか伺いたいと思います。

高校教育課長 令和3年度でございますけれども、そういった中でも行ける時期がございましたので、実施をできた学校、これは全部で52校という状況でございます。52校は今年度実施をすることができているという状況でございます。

石川(裕)委員 修学旅行は高校の2年生が対象の学年になると思うんですけれども、延期を中心に最初は検討していただくということだったと思うんですけれども、今、延期となっている学校というのはあるのでしょうか。

高校教育課長 令和3年度に計画をしていた旅行、それを令和4年度に延期をしている学校でございますけれども、37校が来年度に延期をしていると、このような状況でございます。

石川(裕)委員 ということは、繰り返しになりますけれども、高校3年生になってから修学旅行を検討していただいているという状況で、対象の学校に行けば、高校2年生と高校3年生が、時期は違えど修学旅行に行くということになるということでよろしいですか。

高校教育課長 そのとおりでございます。

石川(裕)委員 一方、修学旅行が中止となった学校、この学校はどのぐらいあって、どういう対応をされているのか伺いたい。

高校教育課長 中止している学校につきましては、今、延期の学校もございますので、実施とその差分ということにはなると思うんですけれども、そういった学校につきましては、代替の措置として日帰りの旅行等を計画している学校も一部ございますけれども、それ以外に、実際にはできないままに中止という形で、一度延期した結果、もう一度そこでもできなくて中止になってしまった、そういった学校もございます。

石川(裕)委員 修学旅行、冒頭申し上げましたけれども、3年目になる中で、高校でいけば3年間ずっとコロナの状況の中で活動、生活をしてきた。これは中学も一緒ですけれども、そういう中で、本当にこういう状況で修学旅行が中止の学校というのは非常に残念に思いますけれども、何度も申し上げていますけれども、できれば開催できる、修学旅行を行っていくという方向をぜひ、場所を変える、もしくは期間を短くする、そういうことも含めてぜひ検討をしていっていただきたいということを、教育委員会のほうから各学校現場にいま一度周知というか、そういうお願いをしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

高校教育課長 やはり修学旅行につきましては、学校生活の中でも非常に大きなウエイトを占めている行事であり、子どもたちも非常に楽しみにしている行事であると。そういったことを踏まえまして、今までも即座に中止ということではなく、まずは延期の方策を講じていただきたいということをお願いしてまいりました。結果として、泊数を詰めたり、あるいは行き先を少し、飛行機を使わずに行かれるようなところに変更したりということでは計画をしていただいておる状況ではございますが、その中にあって、様々な緊急事態措置、まん延防止等重点措置等が発出されて現在のような状況になっているということでございます。学校としては、引き続き延期を視野にということで、できる方策を探っていただくというふうな方向性には変更はございません。

石川(裕)委員 ありがとうございます。次に、今、受験、高校入試が終わった状況ですけれども、その中で、コロナ禍において受験の申込みの方法、そして合格の発表の仕方、これが変わった部分があります。コロナが落ち着いてきたという状況、もしくは続くか、確かに見通せない中で、今後、例えば受験申込みを郵送でやるということをコロナの対応として始められたということですけれども、今後、例えばコロナが落ち着いたとき、もしくは落ち着いていないときは当然なんでしょうけれども、コロナの状況に応じて変わった、こういう申込み方法だったり、合格の発表の仕方だったり、これは今後どうい
う検討をされているのか伺いたい。

高校教育課長 感染リスクの低減ということで始めたわけでございますけれども、郵送による願書受付、それからウエブシステムによる合格発表、これはいずれも受験者、それから保護者、中学校等からも非常にいい評価をいただいているというふうな受け止め方をしております。作業、あるいは受付においても混雑を回避できるとか、様々な利点がございますので、こういったことについては、その効果を、またしっかりとコロナが落ち着いたところでは改めて検証したいというふうには思っておりますけれども、必要なものについては継続をしていくということも視野に検討を進めてまいりたいというふうに考えております。

石川(裕)委員 同じく、受験料の支払いの方法についても、昨年、一昨年と質問をさせていただいています。この点については研究・検討という御答弁をいただいていましたけれども、現状について伺いたいと思います。

教育局財務課長 コンビニエンスストアによる納付ということでございますが、他の自治体の状況を見ますと、全ての都道府県において見ますと、コンビニエンスストアによる納付は導入されておりません。仮にコンビニエンスストアにおける納付を導入するには、収納代行業者への委託が必要となり、これにはある程度まとまった取扱い件数が必要になります。また、手数料も、コンビニエンスストアで支払う手数料のほかに、委託業者に対する事務手数料が発生いたします。手数料の負担の考え方などの課題と併せまして、現在、県では使用料や手数料、入学検定料を含めまして、使用料、手数料について、電子マネーなどによるキャッシュレス決済の導入などの検討が進められております。入学検定料につきましても、こうした使用料、手数料の検討の一環として考えてまいりたいと考えております。

石川(裕)委員 まさにコンビニで、共働きだったり、いろんな事情で支払いを身近なコンビニでしたいということに対しての質問をさせていただいていて、そういうことで、私立の学校ではできるのに、なぜ県立ではできないんだというところから、多分その質問はさせていただきましたけれども。もう一つ、時間がありますので、最後に今年の就職率、コロナで様々影響があったと思いますけれども、長期化するコロナの影響の中で、今年度の県、学校の就職率はどのような状況だったのか伺いたいと思います。

高校教育課長 今現在、1月末現在の内定率という形で集計のほうはできておりますけれども、高卒の内定率は86.1%という数字が出ております。これは例年と比べましてほぼ変化がない状況というところまで回復をしてきているところです。昨年は、就職の選考開始が1か月後ろ倒しになっていた関係で、昨年との比較というのは単純にはできないわけですけれども、かなり、全体としては、それよりも以前の平均値に近い数値にはなってきていると、そういう状況でございます。

石川(裕)委員 そういう中で、率でいけば非常に高い数字だと思うんですけれども、新型コロナが長期化する中で、サービス業、そういうところは非常に、就職に関しても厳しいという状況も伺っています。そういう中では、高校の就職先というところは何か変化はあるんでしょうか。

高校教育課長 昨年は非常に大きく、飲食・サービス業の求人数の落ち込みがございました。その関係で、特に普通科の生徒の一部は、なかなかそういったところで就職にかなり苦戦をしたというふうな情報もいただいていたところでございます。若干ではございますが、労働局が出しております資料によれば、若干、その飲食業に関しては、昨年よりは少し戻しているという感はございます。ただ、それ以前と比べますと、まだやはり厳しい状況は続いていると、このような認識でございます。製造業に関しては、ほぼ戻っているというような、そんな状況でございます。

石川(裕)委員 最後、要望になりますけれども、ぜひ学校行事、そして新型コロナの対応で様々、教育委員会の中でも対応をされてきていますけれども、いいものはぜひ残していただいて、また、コロナが落ち着いたときに、いいものだけはきちんと検討していただく、また、コロナの中で、もう落ち着いたときにはやめるものはしっかりやめる、この判断もぜひしていただきたいというふうにお願いいたしまして、私の質問は終わります。