石川(裕)委員 次に、やはり地域の高校生の方からお問合せを複数頂いている制服について、伺いたいと思います。たまたま学校の授業で、政治経済の授業でジェンダー平等について学ぶ機会があって、その中から制服についてお問合せが私のほうにもありました。ジェンダー平等について私の意見を、どう考えるかというような質問の中に制服もあったわけですけれども、今、県立学校の制服導入率はどれぐらいなのか、まず伺いたいと思います。

高校教育課長 県立高校の全日制と、それから中等教育学校につきましては、全部で137校ございますけれども、この中で制服がない学校は3校、それから、式典の際にブレザーを着る等というドレスコードを示すような形での標準服としている学校が7校、それ以外の学校は全て制服があるという状況でございます。

石川(裕)委員 その中で、こういう時代、ジェンダー平等という時代の流れの中で、制服の考え方、検討の仕方というか、それも変わってきていると思うんですけれども、標準の制服として今、何ですかね、男性、女性という制服ではなくて、女性の児童・生徒もスラックスを選べる、こういう学校というのはどれぐらいあるのか、まず。

高校教育課長 制服を定めている学校、先ほどの137校から10校ほどが引かれますので、127校ございますけれども、県立高校におきましては全ての学校、127校において、女子の制服においてはスラックスも選択できるというふうな形になってございます。

石川(裕)委員 ちなみに、中学校は制服の学校が多いと思うんですけれども、中学校についてはどんな状況なのか伺いたいと思います。

子ども教育支援課長 県内の公立中学校における制服は、各中学校において決めることになっているんですけれども、現時点において県教育委員会が把握しているところでは、県内の市町村立中学校で制服がある中学校のうち、男女とも標準でスラックスとスカートを選択できる学校が56.6%、女子が標準でスラックスとスカートを選択できる学校が17.9%ですので、合わせて74.5%が選べるという状況になっております。

石川(裕)委員 中学校だとまだ74%ですか─ということですけれども、そうすると、25%の学校がまだ選べないというんですかね─というふうに考えられるので、そういう学校に対して今後、県教育委員会としてどういう対応をされていくのか伺いたいと思います。中学校。

子ども教育支援課長 残りのおよそ25%の学校につきましても、申出によりまして個別に対応はできますので、その
ことについては対応できるというところでございます。今後、性的マイノリティについての資料を作成して、これまでも研修会議等で活用などしてきましたけれども、今後も引き続き児童・生徒が性別の悩みなどを相談しやすい環境の整備等を進
めていきたいと考えております。

石川(裕)委員 25%の学校も、申出があれば選べるということですけれども、やはりその申出をすることの、何ですかね、壁というんですかね、そういうこともあると思いますので、是非今、進められていない学校に向けての、いろいろあると思いますけれども、指導という言葉はあれですけれども、周りの情報をその学校に対して伝えていただいて、制服でのそういうジェンダー平等というところを進めていっていただきたいと思います。それともう一点、保護者の方から、これは市立の学校だと思うんですけれども、学校指定のソックスとかタイツがあったりして、冬でも寒い中でタイツなどが禁止されているという学校があるというふうな御相談もありました。県立学校でそんな対応はないと思いますけれども、確認のために伺いたいんですが。

学校支援課長 タイツの色の指定等につきましては、特に県立学校におきましてはないものというふうに認識しております。

石川(裕)委員 確認ですので、要望を申し上げます。相談を頂いた生徒からは「私は、もっといろいろな人が自由な選択ができ、苦しい思いをしない、そんな学校が増えて世の中がより生きやすくなってほしいと思っています」というメッセージがありました。正に私もそのとおりだと思います。でも、私が中学校、高校の頃、私の家庭はあまり裕福でなくて私服は持っていなかったので、その経験からいくと、制服というのは私は必要だというふうに思っています。しかし、今のジェンダー平等の流れの中で、生徒の皆さんが学校に着ていく服について、やはりいろいろ選択ができる環境を是非整えていただきたいということを要望しておきます。