石川(裕)委員 本日、県立高等学校における入学者選抜に係る採点誤りについて御報告ありましたので、その点について短く確認、そして質問をさせていただきたいと思います。
前回、平成27年、28年で、県立高校の入学者選抜において採点ミスがあって、そして、2年間
で4人の生徒が本来合格であったにもかかわらず不合格になっていたということが発覚をしてい
ます。その中で、今回このような事案があったことは大変残念なんですけれども、まずそのとき
に、その採点ミスであった27年、28年の採点ミスがあった後、マークシートが導入をされました。この採点の環境について私は再確認をさせてもらいたいと思っているんですけれども、前回、マークシートが導入される前というのは、採点に係る、令和3年度だと2月15日に試験があって、3月1日に合格発表がありました。その間に追試験があった中で、その学校の先生が採点に係る日にち、日数、これは何日ぐらい。マークシート前と後で、変化があるのか、これを伺いたい。

高校教育課長 委員御指摘のとおり、その誤りがあったその以前は、1日の中で採点を行うというところが圧倒的多数というか、1日が採点日として設けられていたという状況でございました。その後、再発防止、改善策の中で、やはり時間的なもの、そういったところをしっかりと確保した上で、落ち着いて採点ができるようにというふうな視点から、採点の日数につきましては2日。それから、必要に応じては3日を使ってもよいという形で、採点の日数を長く取ることができるようにしているところでございます。

石川(裕)委員 マークシートが導入されて、導入された後、私も学校でヒアリングをさせていただいて、大分楽になったというお話も伺わせていただきました。また、その採点に係る時間も取れるようになったと。記述式のほうですね、という話も伺ったんですけれども、そのときに、そのマークシートが入る前のところで、採点の環境、このことについての原因の報告も、その委員会の中で受けています。例えば、先ほども御答弁、先行会派でありましたけれども、採点、点検は先生が、4人のチェック体制になっていた。これは以前も、マークシートが入る前もそういう体制になっていたということがあって、逆に、ほかの先生もチェックしているから大丈夫だという思い込みがあって、採点、点検の甘さにつながったのだという御報告がありました。
また、採点現場の環境として、採点作業の遅れがあって、焦ったと。これが1日でやらなきゃ
いけないということなのかもしれません。それと、計画的な休憩時間が取れずに、集中力が維持
できなかった、こういう御報告もありました。また、1か所の会場で全教科の採点があり、集中
できなかったというような御報告もありました。この点について、今どうなっているのか確認さ
せてください。

高校教育課長 各学校におきましては、採点を行う際には、基本的には時間については通常50分ないし60分に一度は必ず休憩を取り、集中力が維持できるような、そういった無理のない時間設定の中で採点を行うこととしてございます。
それから、特に今年度につきましては、コロナ禍というふうなこともございましたので、各学
校、採点におきましてはスペースもゆったりと取れるようにということで、複数の会場を使いな
がら実施をしていたところもあるというふうに承知をしているところでございます。様々読み合
わせ等を行いますので、そういった声が、隣の声が聞こえてくるような環境の中ではなかなかや
りづらい、あるいは、事故を誘発するというふうなこともございますので、そういったところを
含めまして、採点環境には各学校において配慮がなされているところというふうに承知をしてい
るところでございます。

石川(裕)委員 最後、要望になりますけれども、今回、まだ御報告いただいている中で詳細の聞き取りができていないということでありますけれども、是非こういう採点、間違いがあったことは大変遺憾ですけれども、そういう中で、どういう、もう一回、環境だったのか。ここのところも是非確認をしていただいて、前回その確認をどのように行ったんですかとお伺いしたときに、メールと電話でその環境について確認をしましたという御報告でありました。是非現場に行っていただいて、もしそういう環境で、休憩が取れなかったとか、もしそういう環境で、もしそういう採点ミスがあったのであれば、是非現場に行っていただいて、その環境の確認を是非していただきたいというふうに思います。