石川(裕)委員  次に、コロナ禍での、大学入試、就職活動についての支援について伺います。大学入試の日程は決まっていますが、授業の遅れの状況はどうなっているのか。授業再開後の授業計画などは、基本的に各学校にスケジュールをつくってもらっているということは理解しているのですが、それを県教育委員会はどのような形で把握するのですか。

高校教育課長  各学校における指導計画については、年度当初に提出を求めています。このような状況の中、現在、その計画を改めて変更せざるを得ない状況になっているわけですが、その計画後の変更については、今の時点では全てを集める形は取っていません。今の状況としては、まず各学校が計画を練り直していると把握しています。  今後、指導主事等が学校を訪問しますので、そういった場面で確認したいと思っています。

石川(裕)委員  その中で、今年の県内の各公立小中学校の夏休みの状況は、報告資料に入っていますが、今年の県立高等学校の夏休み期間はどのようになっていますか。

高校教育課長  県立高等学校については、県教育委員会は夏休み期間として令和2年8月7日から16日まで10日間は全ての県立高等学校で夏休みにすることと示しています。ただ、県立高等学校の管理運営規則においては、年間の休業日数が定められています。年間の中で通常であれば長期休業期間を55日から60日という形で定めていますが、今年度は、新型コロナウイルス感染症による臨時休業を踏まえ20日間と短縮していますので、35日から40日の間で各学校が定めることとしています。実際の夏休みの期間については、既にアンケートで取っていますが、最大が26日間、最少が10日間という形で、夏休み期間を各学校が設定しています。

石川(裕)委員  その中で、大学入学共通テストの日程が決まっていますが、総合型入試、旧AO入試と言われるものや、学校推薦型の選抜、旧推薦入試などは、どうなっているのかということと、これらの選抜資料として1学期の成績や評価などが必要になると思うのですが、この点はどうなっているのか伺います。

高校教育課長  秋に実施される総合型選抜、旧AO入試については、出願期間が2週間後ろ倒しになっています。それから、学校推薦型選抜、旧推薦入試は、日程の変更はありませんので、令和2年11月1日から出願という状況になっています。そうしますと、1学期の成績評価等を基に総合選抜型、学校推薦型の選抜に臨む生徒がありますので、そういった意味で、1学期の成績を出すに当たっては、臨時休業期間の影響は懸念されます。  そこで、今年度に限り、3学期制の学校においては、通常1学期の終期は7月31日ですが、それを1か月延長し8月31日までを1学期という扱いにすることで、対応していきます。

石川(裕)委員  次に、就職についてもお伺いしますが、まず、高等学校3年生の就職活動はいつから始まるのか伺います。

高校教育課長  通常、新規高等学校卒業者の選考は9月16日からスタートすると思います。ただ、今年度については、既に1か月後ろ倒しということで、令和2年10月16日以降に選考を開始することになっています。

石川(裕)委員  そういう中で、今新型コロナウイルス感染症の関係で、雇用が失われているという報道も多々聞いています。高校生に対して、求人の落ち込みは、どれぐらいあるものなのか想定されているのでしょうか。

高校教育課長  高校生に対する求人票の公開が令和2年7月からですので、間もなく求人票が送られてくる状況です。現状、7月に入り次第、各学校の状況を収集していきたいと思っていますが、今の時点では、まだ求人票自体が公開されていませんので、状況については把握ができていないところです。

石川(裕)委員  そういう中で、以前本会議の一般質問や常任委員会でも質問させてもらいましたが、専門科高校の就職について、専門科高校と農林水産業に就く連携がなかなか難しいので、デュアルシステムを進めていくという答弁もいただいています。今は、外国から農業・漁業実習生の方たちが、なかなか日本に来ることができない状況にもなってきていると伺っています。そういう中で、専門科高校で農林水産業に就きたいという生徒の就職の可能性が広がる部分もあると思うのですが、その点について、就職先の開拓をどのようにしていくのかを伺います。

高校教育課長  特に専門学科高校においては、就職していく生徒が多く、各学校において、かなり早い段階からいろいろな企業と連絡を取り合います。求人に向けての開拓を進めてきていると承知しています。今年度についても、こういった厳しい状況なので、各学校においては、既にそういった開拓に向けての動きを進めていると承知しているところです。

石川(裕)委員  このような新型コロナウイルス感染症の状況ですが、学校現場が授業の遅れを一生懸命戻そうとなっていることを県教育委員会としても十分理解していただいていると思いますが、進学、就職に向けて、生徒のケア、ぜひそういう支援もお願いします。 教育監  県教育委員会としても、各企業、団体に対しては、今月中をめどに要望をお聞きし、雇用が減らないように、高校生の就職先の確保を御配慮いただくようお願いしたいと考えています。