石川(裕)委員 次に、教員の働き方改革について伺います。 教員数の不足について確認をさせていただきますが、令和2年1月の中旬に、テレビや新聞で、神奈川県の教員が足りないという報道がありました。記事によっては人数まで記載をされているのですが、まず、県教育委員会の認識を確認したいと思います。

教職員人事課長  小中学校における教員不足の現状ですが、若手教員の増加に伴い、出産休暇や育児休業を取得する教員が増加しており、その代替となる臨時的任用教員が不足しているため生じているものと認識しております。臨時的任用教員が配置できない場合には、非常勤講師を配置したり、学級担任を持たない教務主任や専科担当教員などを学級担任に充てたりすることで対応しておりますが、その結果として、専科担当教員などの級外の教員が不足し、ほかの教員の負担が増加するといった影響が生じているため、教員の働き方改革の観点からも、代替教員の確保に努めたいと考えております。

石川(裕)委員  代替の臨時的任用教員が難しくなっているというのは、これは神奈川県だけなのですか。ほかの都道府県も同じような状況なのでしょうか。

教職員人事課長  過去と比較して、教員の採用者数は、神奈川県だけでなく日本全国で増えているという状況です。これまで臨時的任用職員等を行っていた方が採用されて受かっていくという中で、そういう方が全体的に減ってきているのは、本県だけではなく、全国的な状況だと承知しております。

石川(裕)委員  ほかの都道府県でも、小中学校、高校も含めて統廃合が進んでいると理解をしているのですが、例えば、全国的に今の募集の在り方というのは、県や県教育委員会のホームページ等で募集をされていたり、地域で募集をされていたりすると思います。資格を持っていて他県にお住まいの方で、神奈川県でやってみようと思う方は、確かにアクセスをするかもしれませんが、よく全国で言われている求人サイトのようなところを使って全国に発信をする取組は難しいのですか。

教職員人事課長  従来、教員採用選考試験の志願者説明会等々でパンフレットの配布等を行っております。また、免許を更新されていない方については、条件つきで臨時免許を付与する形も取り入れていますが、なかなか従来どおりの取組だけでは十分に人材を確保できない状況にあることから、委員からお話のありました民間求人サイト等の活用についても検討していきたいと考えております。

石川(裕)委員  答弁もありましたが、他都道府県でも、教職員の採用が難しいという環境になってきているので、ぜひいろいろな視点で、採用に向けた取組をしてほしいということと、何よりも現場の教員、そして生徒に向き合う時間確保のために、ぜひ安心した学校現場づくりに取り組んでいただきたいと要望しておきます。