石川(裕)委員
 早速質問に移っていきますけれども、先行会派の質疑の中で、何点か気になるといいますか、お伺いしたい点がございます。まず、県立高校改革の推進について触れられて、その中で入試の採点ミスの質疑がありました。その中で確認をさせていただきたいんですけれども、前回の6月の特別委員会のときに、この入試の採点ミスについても質疑をさせていただいた中で、まず入学者選抜改善担当課長が現場を見ていなかった。採点をする場所の環境、例えば狭かったとか、先生同士の科目によってそういうプレッシャーがあったとか、そういうことがあって採点ミスが起こったんだという内容の報告があったと思います。そういう中で、その現場を入学者選抜改善担当課長は見たのかというところを前回の特別委員会のときに質問させていただいた。見ていない、私自身は参っておりませんという御答弁がありました。
 今回、それを受けて、入学者選抜改善担当課長は採点環境について現場を見たのかどうか確認したいと思います。
入学者選抜改善担当課長
 県立学校長会議の中に入学者選抜研究会という組織がございます。そこに校長先生が13人おりますけれども、そういった学校に直接打合せ等で伺わせていただく中で、いわゆる会議室ですとか、あるいは別室を設けて採点を行っていったとか、平成28年当時の採点状況についてお聞かせいただきました。実際にそういったお話を伺う中では、私が伺った学校は、かなり広い会議室の中で採点が行われていた。ですから、いわゆる教員同士の採点に対していろいろ話合いが行われていたという状況があるかと思います。けん騒の中で集中できなかったということではなかった。私はそのときにはそういう感想を持ちました。実態としては最終的に集中できなかったという声があったということについては、今までは一つの部屋の中で採点が行われていたという実態がございますけれども、今回その辺は柔軟に、それ以外にも当然教室等も活用しながら採点をするように各学校にお願いしております。その辺は解消できているんではないかと思っております。

石川(裕)委員
 事前の確認をしているのは分かるんですけれども、実際に採点をされているときに入学者選抜改善担当課長は見に行くべきだと思うのです。昨年はそういうことがあって、そういう環境があった。そういう報告もあったわけです。当然それはどこの高校か多分理解はされているんだと思うんです。そういう改善の必要があると言われる高校に、私は直接見に行くべきだと思うんですけれども、その点についてはどうですか。
入学者選抜改善担当課長
 今回の実際の2月15日学力検査以降のいわゆる各学校の採点現場に直接伺ったということはございません。それぞれの各学校が行う採点会場は校長の責任の下で入学者選抜が行われています。教育委員会の人間がその採点現場へ行くことで、逆に混乱等を生じかねないと判断をいたしました。入学者選抜の採点会場に私が伺ったということはございません。

石川(裕)委員
 私とは見解の相違があります。私は去年のそういうことがあったからこそ、やはり現場を見るべきだと思います。例えば入学者選抜改善担当課長が行くということで迷惑がかかるというのであれば、ほかのスタッフの方に実際に見に行っていただいて、それで学校現場と教育委員会の皆さんが考える環境の違いを確認すべきです。1年に1回しかテストはないわけですから、そこで感覚を密にするといいますか、その埋め合わせをすることはすごく重要だと思うんです。だからこそ、前回の特別委員会でも質問しました。そしてもう一つ伺いたいのは、このミスがあって、3月22日に文教常任委員会調査会があったんです。その議事録をホームページで探そうとしたんですけれども、なかったわけです。確認をしたら、それは上がっていないということなんです。これは、文教常任委員会でも採点ミスのことは当然上がっています。この特別委員会でも上がっています。実際にこのことについて、文教常任委員会調査会において議事録がホームページに上がっていない。この理由は何でしょうか。二つ質問です。
入学者選抜改善担当課長
 文教常任委員会調査会の議事録が上がっていないことにつきましては、私どもは、教育委員会のホームページではなく、恐らく議会局のホームページに上がっているかどうかということだと思いますので、そこの部分については承知しておりません。申しわけございません。また今年度実際の現場を見に行っておりませんけれども、スタッフも含めて実際の会場等を見に行けるかどうか前向きに検討したいと思います。

石川(裕)委員
 ホームページのことは議会局ということで理解をいたしました。1年に1回の機会という部分ですので、ここはやはり、今回はそういうミスがなかった、若しくはそういうミスがなくても、そういう現場の不満といいますか学校によってはそれぞれ環境が違うと思います。もしミスがあったことを認識しているのであれば、そこに行って、その環境を見るべきだと思います。
 もう一つ伺いたいのは、マークシートの機械を入れた。これから予算を付けてもう50台を入れるということです。今回、マークシートの機械を導入することによって、いろいろ不具合等々があったのか、なかったのか。そして、もし不具合が多少あったのであれば、例えば新しく入れる機械は同じ機械を入れるのか。1年やってみてどうだったという検証がなくてまた新たに追加するのはいいのかどうか。この点について伺いたいと思います。
入学者選抜改善担当課長
 実際にOMRの機械を使ってマークシートの読取を行いました。実際にマークシートの読取を行う中で、事前に各学校で準備をしていただくことがございます。例えば、受検者の情報について事前に登録をして、そのとおりの順番でマークシートを読み込んでいかないと、シートが読取をやめてしまうとか、そういったことはございますけれども、機械についてのいわゆる不具合について今回は全くなく、予定どおりの時間の中でマークシートの読取を行うことができました。
 実際に機械を、来年度予算の中でお認めいただいた場合の導入につきましては、当然同じ機械を入れるのかどうかも含めて局内で検討して上で、入札準備をしていきたいと考えております。

石川(裕)委員
 学校ごとで機械が変わってしまう問題があると思います。機械に不具合がなければ、私は全部一緒がいいとは思います。
 この機械は1台お幾らぐらいするんですか。
入学者選抜改善担当課長
 今回平成28年度の補正予算でお認めいただいたのは、リースではございます。実際にもし購入するとなりますと、今の機械ですと1台70万円ぐらいの機械になります。

石川(裕)委員
 リースということもありますけれども、実際に機械を買ったとすると70万円ということです。でもテストは年に1回しかないわけです。この年に1回の入試テストのためにこの70万円の機械を全校に入れるということはもったいない気がするんです。入試のテスト以外に何か、例えば中間テストとか学校の期末テストとか、そういうものに転用して使うことは御検討されているのか。
入学者選抜改善担当課長
 現在検討しておりますのは、年2回生徒による事業評価というアンケートを、全ての学校が行っております。この集計でまず活用したいというのが1点と、今委員お話がありましたいわゆる中間ですとか期末テスト、いわゆる定期テストにも活用はできるものでございます。学校の試験問題をその学年の中で統一して、マークシートを入れて、それで読み取って採点していくことは可能だと思っております。そういったことについて各学校に働き掛けをして、積極的に活用していただけるようにしていきたいと思っております。

石川(裕)委員
 例えば期末テストとか中間テストの話をしましたけれども、今度は用紙の問題があります。普通、今学校でテストをやると、わら半紙ではないかもしれませんけれども、普通の紙を使っている。でも当然マークシートになると、多分それ専用の紙になると思うのです。そうするとまた費用の問題も出てくると思います。その辺は検討していただいきたい。せっかく学校に機械を入れるのですから、うまく活用していただきたいと思います。