石川(裕)委員
 まず、知事が年頭所感で発表されましたスマイルかながわについて質問させていただきます。
 まず、知事が年頭所感で、みんなが笑顔で暮らせるような明るい超高齢社会を目指していきたい、それが我々が目指す方向性だとの思いを込めて、スマイルかながわと位置付けたと説明をされています。このスマイルかながわというのが、2017年のテーマということもおっしゃられておりますが、急きょ発表されたという唐突感があるんですが、このスマイルかながわは、どういう経緯で決定されて発表されたのか伺います。
総合政策課長
 県では、世界に例を見ないほどのスピードで進行する超高齢社会を乗り越えるために、未病を改善して健康寿命を延ばす取組を進めてまいりました。その中で、昨年は、人生100歳時代の設計図という問題提起をし議論を巻き起こす年と位置付けて、キックオフシンポジウムや対話の広場など、様々な機会で県民の皆様と対話を進めてまいりました。そして、対話を通じて高齢になっても活躍されたい方もいらっしゃる一方で、そんなに活躍しなくてもよいので、心豊かに、穏やかに過ごしたいと望む方も多くいらっしゃるということも分かってきた状況です。こうしたことを踏まえまして、人生100歳時代に向けてみんなが笑顔で暮らせる明るい超高齢社会が県として目指す未来像であると考え、県が目指していく社会のイメージを分かりやすい形で県民に示していくため、スマイルあふれるかながわという形で知事から年頭の記者会見があったということです。

石川(裕)委員
 御説明は分かりましたが、その中で、同じくその際にスマイルかながわの新しいロゴを発表されています。このロゴについて、黄色いアットマークに似たようなマークなんですが、このロゴマークというのは、まずどういう過程でつくられたのかということが一つあるんですが、我々にこういうロゴマークというのは余り説明がなく進んでいくものなんでしょうか。
広報戦略担当課長
 マークを作成した経緯ですが、知事が年頭の会見でスマイルかながわを打ち出すに当たりまして、そのメッセージをより分かりやすく、親しみを持ってお伝えするというために、政策の打ち出しに合わせてシンボルマークをつくることとしたものです。議会にお諮りしてございませんが、県の公式マークということではございませんで、政策パッケージをシンボルとしてつくりました任意のマークですので、当局として独自に作成をさせていただいたものです。

石川(裕)委員
 任意のマークということですが、そういう中でその任意のマークが2月8日、朝日新聞と神奈川新聞にともに生きるというかながわ憲章の全面広告が打たれました。その中で、一番下に神奈川県の横にこのマークが使われています。これは全国にPRすれば公式だと思いますが、これの中にあえてこのスマイルかながわのマークを使った理由をお聞きします。
広報戦略担当課長
 スマイルかながわは三つの柱を位置付けてございまして、一つ目が共生でスマイル、二つ目が未病改善でスマイル、三つ目がマグネット力でスマイルです。今回の新聞広告は、その三つの柱のうちの一つの共生でスマイルを表す広告記事でございましたので、そのシンボルとしてこのマークを使わせていただいたということです。

石川(裕)委員
 少ししつこいようで申し訳ないですが、公式のマークではない。しかし、この憲章というのは全国に対してPRをしている、神奈川県のこれは公式なものですよね。議会には公式なものではないから説明はない、ないというかしてこなかった、しなくてもいいのではないかということですが、唐突に神奈川県のこの全面広告に関して使われるということであれば、やはり私は説明が必要なのではないかと思うんですが、この点について伺います。
広報戦略担当課長
 多少繰り返しになりますが、スマイルマークは公式に県のマークとしてあの場で使用したものではございませんで、ともに生きるという政策を表わす一つのシンボルとして使わせていただきました。ほかにも未病改善ですとか、マグネット力でスマイルという施策をお伝えする印刷物にも使用してございますので、それと同様に政策のシンボルとして使わせていただいたものです。

石川(裕)委員
 そういう中で、同じく会見の中でこのロゴマークを依頼された方のお話もされています。さらにさがみロボット産業特区のときにもアトムをデザインしてくださった方にお願いしたということであります。そして、その後なんですが、ここにたどり着くまでにいろいろなやりとりがあり、随分頑張ってもらったということも言っているんです。やっとここまで来たという感じだということもおっしゃっています。つまり、いつぐらいからこのロゴマークを考えられていて、個人名は挙げませんが、この方に対して御依頼をしていたのか伺います。
広報戦略担当課長
 スマイルかながわについては、知事が年頭で発表するということで、かなり短期間で練り上げたものです。それに合わせてシンボルマークを作成いたしましたので、これも本当にごく限られた短期間の中で作成をいたしました。ただし、スマイルマークは、世の中にたくさんありますので、その中で独自性を出すために何度もやり取りをして、このマークにたどり着いたということを知事が発言したものだと考えております。

石川(裕)委員
 答えてもらっていないのでもう一回聞きますが、いつから考えられたのかを伺います。
広報戦略担当課長
 昨年12月の中のいずれかの時期だったというふうに記憶してございます。

石川(裕)委員
 では、12月の上旬か中旬ぐらいだというふうに理解しましたが、この方にまず12月に依頼をしたということですが、それではなぜこの人なんですか。例えばこのマークをつくるに当たって、今答弁でもありましたが、スマイルマークは、例えば産業労働局でもスマイルワークと言うマークがあります。それは県の職員の方が考案したそうです。教育委員会でも子どもスマイルウェーブというところでスマイルマークがあります。これは学校とかいろいろな公募をした中で、高校の生徒さんの提案が採択されたというふうになっています。今回はその短い期間でその人になぜ頼まなければいけなかったのか伺います。
広報戦略担当課長
 シンボルマークは、シンプルに見えますが、非常に専門性が高いもので、私どもとしては専門家にきちんと頼んで作成していただきたいと考えました。それに当たりまして、三寺雅人氏ですが、さがみロボット産業特区で昨年アニメーションを作っていただくときに、中心的に取りまとめしていただいたりですとか、実績もございますし、CMや広告の分野で非常に活躍をされているという方ですので、この方に是非ということでお願いしたところです。

石川(裕)委員
 それでは、その人ありきでお願いをしたという理解と捉えますが、その方に対してこのデザインを依頼するに当たって、費用等というのは発生したんでしょうか。
広報戦略担当課長
 委託料として25万円で作成をしていただきました。

石川(裕)委員
 そういう中で費用もかかっている。それで、神奈川県の公認ではないが、これから使っていこうというマークである、神奈川県全体にスマイルを広げていきたいということであれば、私はその唐突感があると思います。というのはやっぱり皆さんも12月に急に言われて、それでマークをつくろうという話になってという話でいくと、もう少し私はやっぱり期間を持って考えていくべきではなかったのかなというふうに思うんですが。そういう中で、このデザインをもうつくりました。それで今、実際に発表もされています。公式ではないという中で、このマークは一体どういうときに使っていこうとされているんでしょうか。
広報戦略担当課長
 スマイルかながわの位置付けが、先ほど御説明しましたように、共生でスマイルと未病改善でスマイルとマグネット力でスマイルの三つの柱をつくってございますので、この三つの柱を構成している政策や事業の広報の際には、このマークをできる限り使っていきたいと考えております。

石川(裕)委員
 そういうことであれば、やはり私は県民への説明で、このマークの発表というのは、ホームページ等でされていると言われればそうなんですが、あと神奈川県広報にも確かに出ていましたが、その中でいくと、これからそういう意味で使っていくのであれば、やっぱり私たちにもどこかで説明をしてほしいというか、しておくべきではないかということを指摘をしてこの質問を終わりたいと思います。