石川(裕)委員) かながわ民進党の石川裕憲です。
 私からは、オリンピック・セーリング競技江の島開催に向けた取組について、少しパネルを使いまして質問をさせていただきたいと思っております。〔図表提示〕
 まず、今現在、江の島を訪れる観光客の年間の観光客はどれくらいいらっしゃるのか、そしてまた、当然江の島ですから夏と冬と観光客の数も違うと思います。その点について伺いたいと思います。
(八尋観光企画課長) お答えいたします。
 まず、江の島を訪れる観光客、年間の数でございますけれども、県では市町村と連携しまして実施している入込観光客数調査、こちらがございます。こちらの結果では、江の島と湘南海岸を合わせた地域で把握している数字としましては、平成26年の年間の入込観光客数941万1,000人でございます。
 これに対します夏のシーズンということでございますが、あいにく夏のシーズンに限定した数字というものは入込観光客調査では把握してございません。
 なお、藤沢市では毎年7月と8月の海水浴場客数統計、これを公表しておりまして、その数字を申し上げますと、本年の片瀬東浜で約74万人、片瀬西浜、鵠沼、こちらでは約167万人でございまして、合わせまして241万人ほどとなっております。
 以上でございます。

石川(裕)委員) オリンピックが開催される場合は、これにプラス観光客がどれくらいふえるのかということを見込んでいるのかということを伺います。
(八尋観光企画課長) お答えします。
 オリンピック・セーリング競技の開催によりまして、直接的に観光客がふえる要素といたしましては、まずセーリング競技の観戦客といたしまして、座席と立ち見の合計で5,000人分の席を設けると、スペースを設けるということでございますので、そこでセーリング競技が開催されます7月26日から8月8日までの14日間、これで仮に全日開催されるといたしますと、延べ7万人の増加というふうに見込んでいるところでございます。
 また、そのほかにも会場の周辺で海水浴場にパブリックビューイングを設ける予定でございますので、セーリング競技の迫力ある内容を大画面で楽しめるということになりますと、その魅力が増しますので、相当数の観光客が増加されるということが見込まれますけれども、それがどの程度増加するかということにつきましては、まだ推計を行っていないという状況でございます。
 以上でございます。

石川(裕)委員) 確認のために伺いますけれども、このオリンピック・セーリング競技に関して、会場や周辺環境整備など以外で、例えば組織委員会への負担金といったようなもの、これは本県の費用負担としてあるんでしょうか。
(三枝セーリング競技担当課長) 組織委員会への拠出金や負担金、例えば東京都が行っているような拠出金というのは東京都は行っておりますけれども、本県の場合、こういった類いの費用負担はございません。

石川(裕)委員) 東京大会の運営主体は公益財団法人の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会であり、県は最終的な決定権限を有していないことは承知していますけれども、費用負担のあり方も決まっていないというふうに伺っています。しかし、今、このパネルを出していますけれども、この神奈川県会場プランというものが今もう議会に示されています。このプランを作成されたのは、まずどこなのか、そしてまた、このプランを作成するに当たって費用はどれくらいかかったのかということを伺ってよろしいでしょうか。
(三枝セーリング競技担当課長) この神奈川県会場プラン調整素案は、組織委員会が作成する会場計画を、より地元の実情に合わせたものにするために、県がいわば地元の案として組織委員会と調整を行うために作成したものでございます。
 費用でございますけれども、これはレースエリアも含めた諸課題の対応調査設計の中で作成したもので、委託で作成したものですけれども、トータルの費用といたしましては約1,200万円でございます。
石川(裕)委員) ということで今、お話を伺いましたけれども、まず県がつくったということで、組織委員会に提案をしたというお話ですけれども、ということは、今、神奈川県が提案をしているとおりにいかない場合もあるということがあると思うんですけれども、その場合はどういう対応をするのかということと、では、この会場プランというのは、いつ、もうプレ・プレ大会、プレ大会もありますけれども、この会場というのはいつ決まるのかということを伺ってよろしいでしょうか。
(三枝セーリング競技担当課長) 委員ご指摘のとおり、これはあくまでも地元の案でございますので、このプランのとおり会場プランが作成されるものではないということでございます。今後具体的なその会場プランの作成に当たりましては、いろいろ地元の意見も踏まえながら組織委員会と調整をしながらつくっていきたいと考えております。
 この時期でございますけれども、組織委員会には、神奈川県のセーリングの場合には2年前にもテストイベントがございますので、こういったことも踏まえまして、早くこういった会場プランというものをつくってくれるように働きかけているところでございますが、まだ、いつ作成するかと具体的な時期は示されていない状況でございます。

石川(裕)委員) そういう中で少し具体的に伺ってまいりますけれども、2020年のオリンピック大会では、施設においては大会後も使い続ける恒久施設は県が負担して、そしてまた仮設施設に関しては大会組織委員会が負担であるという計画がなされているというふうに承知をしています。今回の運営エリアに当たって、ヨットハウスなどありますけれども、この中でまた2,000人規模のスタンドもつくられると伺っていますけれども、今回新たに仮設でなく常設で施設をつくる建物というのはあるんでしょうか。
(三枝セーリング競技担当課長) その調整素案の作成に当たりましては、まず既存の施設を最大限活用することを念頭に置いて作成しているものでございます。今後、大会運営に必要な施設という具体的にどういう施設が必要かということにつきましては、詳細に組織委員会と調整をしていくことになります。この中で、公設で設置すべきものがあるかどうか、こういったものも含めまして、必要性も十分に精査しながら、この辺は調整をしていきたいなと考えております。

石川(裕)委員) というところでは、例えばヨットハウス、湘南港、今ありますけれども、ここの改修はあるんでしょうか。そしてまた、その費用がもしあるんであれば、その費用はどこが負担するのか、確認をさせていただきます。
鶴木砂防海岸課長) 現時点では、オリンピック開催のための改修は計画しておりませんけれども、ヨットハウスや湘南港は港湾施設として利用されておりますので、日常的な維持管理や施設の老朽化の対応のために必要な改修については計画的に行っていく予定でございます。
 その費用につきましては、港湾管理者である県が負担いたします。

石川(裕)委員) ということは、オリンピックに関連しての県の負担ということはないというふうには理解をいたしましたけれども、ただ、既存施設ということで改修はしていくということだと思います。ただ、その線引きというのはきっちりしていただかないと、やっぱり県民から見ると、何でも県の施設、県のお金で施設を改修してしまうんじゃないかという懸念がありますので、その点についてはしっかりと今後もチェックしてまいりたいと思います。
 そういう中で、組織委員会等にこれから伝えていくということなんですけれども、地元の藤沢市、そして地域の方の要望もあると思いますけれども、この辺のプランも含めてしっかりと組織委員会にこのことを伝えていくということは可能なんでしょうか。再度確認します。
(三枝セーリング競技担当課長) 組織委員会に対しまして、地元の皆様のご意見、こういったものを反映していただくように働きかけることは可能でございますし、これまでも県といたしましては会議の場などを通じて組織委員会には地元のさまざまな声をお伝えしているところでございます。

石川(裕)委員) あともう一つ具体的に伺いますけれども、今回の江の島大橋の拡幅を行うための設計費が計上されていまして、今ある2車線を3車線にする、そして3,170万円の設計費がかかっております。かつ、スケジュールを見ますと、工期で約2年かかるということになっていますけれども、この設計費の工事の対象となるのは、ちょっとこのパネルのどの部分、橋だけなのか、それともその前後も含めてどの部分のことをこれはこの3,170万の設計費の中に入っているんでしょうか。
(鶴木砂防海岸課長) 今回提案の設計費の対象区間としましては、国道134号との交差点から江の島大橋を通りまして、島内の臨港道路を含む約1.2キロの範囲としております。
 以上です。

石川(裕)委員) 今のところでいくと、この橋のところからこの中側の1.2キロというふうに思いますけれども、そういう中で、工期が2年スケジュールでかかるということなんですけれども、この設計に3,170万、そして工期が2年、これはなぜこれくらいかかるのかということを伺いたいと思います。
(鶴木砂防海岸課長) 3,170万円の予算には、測量、道路設計、橋梁設計の三つの業務が含まれております。なお、設計費についての積み上げでございますけれども、委託を発注するための標準積算基準等に基づきまして算定しております。また、工期でございますが、江の島大橋の3車線化の工事は、通年の施工が可能ですけれども、橋を通行する交通を通しながら、区間を区切って交通を行う必要があることや、海を渡る橋梁の工事なので自然条件が厳しいことが想定されるので、2年程度の工期を必要としております。

石川(裕)委員) 理由はわかるんですけれども、そういう中で先ほどもご答弁をいただきましたけれども、テスト大会、プレ大会、プレ・プレ大会というものがこのセーリングにおいては開催されます。そういう中では、当日というか本番のオリンピックに向けての準備というのがプレ・プレ大会、プレ大会の意味だと思います。そういう意味ですと、例えばこの部分、橋の部分はできないけれども、この中の部分は3車線に先にするとか、一部だけ先に工事を進めて、それでその検証をする、こういうことはできないんでしょうか。
(鶴木砂防海岸課長) 一部の供用で3車線化の効果の検証ができないということですので、検証についてはプレ大会でしっかりとしていきたいというふうに考えております。しかし、一定区間の部分が完了した場合は、やはり早く供用するということが地元のためになるということは承知しておりますので、その一部供用についての安全性について、警察とも協議しながら、可能な限り一部の供用というのには努力していきたいというふうに考えております。

石川(裕)委員) もう済んだ部分から早目に地元の方と協力をして、検証していただきたいということを申し上げたいと思います。
 そして、少し質問の視点を変えますけれども、このオリンピックに向けて知事を初め、リオデジャネイロオリンピックに6名で視察に行かれたというふうに伺っておりますけれども、どなたが同行されたのか伺いたいと思います。
(三枝セーリング競技担当課長) スポーツ局長、それからオリンピック・パラリンピック課長のほか、事務職員が2名、それから技術職員が1名、知事に同行しています。

石川(裕)委員) 他都県で視察を中止されるという県もあった中で、神奈川県としてはしっかりと現場を見に行った。こういうことについては、この後の視察の結果、そういう形でどう表現されるかという成果を楽しみにしておりますけれども、そういう中で今回、委員会で出されている数字といいますか資料といいますのが、リオの数字ではなくてロンドン大会の資料が出されています。このロンドン大会の中では船の数とか入っていますけれども、リオでは、これはロンドンと同じ規模だったのか、それとも少なかったのか多かったか、その辺を伺いたいと思います。
(三枝セーリング競技担当課長) リオ大会におきましても、ロンドン大会とほぼ同程度の艇数があったというふうに聞いております。

石川(裕)委員) ありがとうございます。
 確認なんですけれども、まずこのセーリング競技、競技数がどれくらいあるのかということと、いろんな競技があると思うんですけれども、どれぐらいの選手の方がオリンピックのときにこの江の島にいらっしゃるのか、この数を伺いたいと思います。
(三枝セーリング競技担当課長) オリンピックのセーリングの種目でございますけれども、全部で10種目ございます。例えば、リオ大会で日本の選手が入賞を果たしました2人乗りの470級女子という種目がございますけれども、こういった種目全部で10種目ということでございます。
 参加選手の人数でございますが、全部で380名でございます。

石川(裕)委員) その選手の側はわかりました。では、このリオではセーリング競技、どのくらいの観客数だったのかということを伺いたいと思います。
(三枝セーリング競技担当課長) まだ、関係機関から公式の発表というのはないんですが、実際にどのくらい観客が入場されていたのか、現地の方から聞いたところ、470級の女子の決勝のレース、これはちょうど視察団が行ったときに行われていたんですが、そのときにおおむね1,000人程度というふうに伺っております。

石川(裕)委員) リオの観客数が1,000人ぐらいという中で、江の島では5,000人を呼ぼうという、仮設のところで2,000席、そしてそのほか、立ち見席ですか、3,000席で5,000人を呼ぼうという形になっています。そして、さまざまそういう5,000人を呼ぶということと、8月上旬というこの江の島の夏の時期ということとも重なりますけれども、江の島の、最初に観光客数も聞きましたけれども、この受入体制というのはいつごろ決定するのか、警備体制もいろいろあると思いますけれども、県として受入体制をどうするかということをいつごろ決める予定なのか、伺いたいと思います。
(三枝セーリング競技担当課長) 大勢の方がいらっしゃいますので、人それから車の流れというものをきちんと整理しなければいけないというふうに思っています。それに当たっては、まず選手等のスムーズな輸送を確保することが求められているところでございます。こういったことに関しましては、最終的には組織委員会が取りまとめることとなっておりますけれども、いつ取りまとめるかという決定時期につきましてはまだ示されていない状況でございます。これは地元にも非常に影響が多いところでございますので、県といたしましては早くプランを示してもらうように組織委員会に対して働きかけを行っているところでございます。

石川(裕)委員) 県ではなかなか決められないということは理解していますけれども、その部分も含めて、しっかりと組織委員会に早く働きかけていただきたいと思います。
 この最後に知事に伺いますけれども、リオも視察をされた中で、いよいよ江の島でセーリング競技、そして東京オリンピックが開催されます。私は、オリンピックを成功させるということはとても大事だと思うんですけれども、この江の島においては、その後の、オリンピック以降のレガシーをどう活用していくのかということを念頭に考えた江の島のあり方が重要だというふうに思っています。
 この点について知事に伺いたいと思います。
(黒岩知事) それではお答えいたします。
 この江の島を会場に勝ち取るための作業というのは、実は大変だったんですね。最初のころはもう候補にも入らないという状況の中で、絶望的な状況でありましたけれども、そこは必死に踏ん張ってやっと勝ち取ったというのが江の島であります。だからこそ、私の中では大変な思いが強いわけですね。せっかくそこでこのオリンピックが開かれるんだから、これを機会に何とかしてすばらしいレガシーを残したい、その思いは非常に誰よりも強い思いを持っているところであります。
 やっぱりセーリングのメッカということですね、これを改めてレガシーとして残したいという思いがあります。江の島沖では、年間100回以上のさまざまなヨットレースが開かれているんですね。私は、この2020年のオリンピックを契機に国際級の大会、さらにどんどん江の島に呼び込んでいきたい、そのように考えているところであります。
 それとともに、そういうトップレースが行われるだけではなくて、これを機会により多くの人たちがセーリングに参加するということ、やってみるということ、そういう流れもぜひつくっていきたいと思っています。そういったための施設整備といったものも必要だというふうに考えています。
 そこで、今回の補正予算案では、この葉山港の船舶保管地の改修に向けた設計費も計上いたしました。これは、単にオリンピックに合わせた艇の移転先を確保するだけではなくて、この際、湘南港と葉山港、このセーリングの二大拠点、ここに国際大会を呼んでセーリング人口をどんどん拡大していきたい、そのように考えているところであります。
 先ほどから話になっておりますけれども、江の島大橋の渋滞緩和を図るための、同じく補正予算案で江の島大橋の3車線化に向けた設計費も計上しているところであります。
 このようなことを通じまして、新たなレガシーとしてセーリングのメッカ、再び目指していきたいと考えています。
 以上です。

石川(裕)委員) 知事からご答弁いただきましたけれども、まさにやっぱりオリンピックでセーリング競技が江の島で開催されるということは、神奈川にある江の島という地域を、そしてブランドを世界に発信できる貴重な絶好の機会だというふうに私は思っています。そういう中で、先ほども申し上げましたけれども、オリンピックが無事開催されることも大事なんですけれども、オリンピックが終わった後の江の島、これをどう描いていくか、こういうことを含めて、当然地域の藤沢市や地元住民の方の意見を尊重しながら描いていくことが大事だと思いますので、その点を申し上げたいと思います。そしてこの質問を終わります。