10月2日(金)本日開催された文教委員会にて主に下記の質問をしました

〇まなびや計画の進捗状況について

教育委員会では、教育施設再整備10か年計画、いわゆる「まなびや計画」に基づき、平成19年度から28年度までの10年間で、事業費約1,000億円をかけ、校舎の耐震化に取り組んでいることは承知しているが、この計画もいよいよ来年度で最終年度を迎える。そこで、事業を検証する観点から、まなびや計画の進捗状況等について、何点か伺いたい。

・まなびや計画のこれまでの取組状況ついて確認したい。
・まなびや計画の10年間の事業費約1000億円に対し、これまでに校舎の耐震化等にかかった事業費の総額はどのくらいとなっているのか、予算額と決算額についてそれぞれ伺いたい。
・予算額と決算額に乖離が生じているようだが、どのような要因によるものか。
・膨大な事業費をかけて耐震化等を進めているが、高校の校舎の建替えや耐震改修工事を実施する際には、基本的にどのような考えのもとに取り組み、また、現場である学校側とはどのような調整を行っているのか。
・先日、川崎市内のある高校を視察した。学校の話によると、耐震工事等に際し、保護者から教育長宛に施設整備に関する要望書が提出されているとのことであるが、生徒や保護者の要望等はどのように汲み取っているのか。この学校と同様に他の高校でも、保護者から要望書が出されることはあるのか。
・まなびや計画の予算額と決算額で乖離があることは聞いたが、残った予算を柔軟に活用して、学校関係者の要望等に対応した工事を行うことができないか。

〇教員の不祥事防止について

前回の委員会において、教職員の不祥事の問題、また、その不祥事を起こした教員が、懲戒免職などの教員免許等で教員免許を失効していることでない限、応募・受験をすることができ、また採用をされれば再び教壇に立つことができるということを答弁いただきました。また、その質問をさせていただいた際、「不祥事ゼロ」を目指して、再度、意識の向上を目指していきたいとの答弁もいただきました。

・そうした答弁をいただいき、定例会が終わった直後、教員の不祥事が起きて、懲戒処分が行われたという報告をいただきました。そこで、まず確認のために伺うが、今年度の懲戒処分の状況は、昨年度と比べてどうなのか。懲戒処分の件数や内容について教えてほしい。
・前回の常任委員会で不祥事防止について質問した時、不祥事防止に向けた取組を徹底すると答えていたと思うが、具体的に以前と違う取り組みをとしてどのような取組を進めてきたのか。
・こうした不祥事が発生した学校では、不祥事の概要や今後の防止体制などについて、保護者や生徒に説明すべきものと思うがどうか。
・懲戒処分等を行うに当たっては、不祥事を起こした教員に対し事情聴取を行うとともに、関係者から事実確認をしていることと思うが、こうして聴取した内容をその後の不祥事防止に生かしているのか。
・様々な取組を行っているようだが、不祥事は相変わらず発生している。であるならば、教育委員会内だけではもうこの対策というの難しいのではないのか。外部の目、いわゆる第三者的機関を入れて、さまざまなアドバイスや研修、スクールカウンセラーのように実際に学校を廻り、学校現場を校長だけに任せるのではなく、様々な目を入れることによって不祥事根絶をしていかなければならないと思う。今後、教職員の不祥事根絶に向けてどのように取り組んでいくのか。

〇教職員の採用について

・他県の教育委員会で教員を務めていた者が、本県の教員採用試験を受験する事は可能であると承知しているが、実際には何人くらいの受験者がいるのか。
・これは仮定の話だが、本県以外で教壇に立っていた者が、生徒への不適切な対応で不祥事を起こし、処分はされたものの懲戒免職にはいたらずに、そのまま職を辞したとした場合、そうした者も本県の教員採用試験を受験する事は可能なのか。
・そうした教員としての資質に欠ける者が教壇に立つべきではないと思っている。採用試験の実施に際して、そのあたり何か留意していることなどあれば聞きたい。

(高校の教科単位での人材不足について)
・今年度の教員採用試験の募集案内を見ると、県立高校の募集教科はかなり多岐に渡っているという印象を持つ。これだけ多くの教科に分かれていると、教科によっては教員の人数が不足している教科もあるのではないかと思うが、現状はどうか。

(多様な人材の確保について)
・県立高校改革の取組みの中で、社会のグローバル化に対応した人材育成について話を伺ったが、グローバル人材の育成にあたっては、生徒に教える側の教員のグローバル化も必要と考えるが、どのように対応していこうとしているのか。
・特に、今回の県立高校改革の中では、「国際バカロレア」の認定推進校の指定がうたわれている。国際バカロレアが「世界で通用する大学入試資格を取得できる国際的な教育プログラム」である事に照らせば、そうしたプログラムに対応し得る教員人材の確保が大変重要になってくると思うが、今後どのように人材を確保していくのか何か考えがあれば聞きたい。

など質問させていただきました。