石川(裕)委員

県立高校改革について、先行会派から質問もありましたけれども、私は生徒目線といいますか、保護者目線といいますか、そこから質問させてもらいたいと思いますけれども、今回、再編・統合の対象校というところで、大楠高校が非常に倍率が低かったというふうに伺っています。具体的にあれですけれども、今回の統廃合のところで大楠高校以外で定員を割ったところというのはどこかありますか。
高校教育課長
 今回の入試の中で競争率が1倍を切ったところにつきましては、御指摘の大楠高校以外に定時制でございますが、平塚農業高校初声分校、それから高浜高校の福祉教養コース、平塚商業の定時制、以上でございます。

石川(裕)委員
全日でいくと大楠高校以外は、募集の倍率は1倍を超えたということでよろしいでしょうか。
高校教育課長
 今申し上げた中で、高浜高校の福祉教養コースは、これは全日制の専門コースでございますので、こちらも全日制でございます。

石川(裕)委員
高浜高校は倍率はどれぐらいですか。
高校教育課長
 0.95倍でございます。

石川(裕)委員
そういう中で、大楠高校は0.56倍という倍率なんですけれども、この原因というのは何かつかめていらっしゃるんでしょうか。
高校教育課長
 大楠高校の倍率が低かったことにつきましては、現時点では今後始まります入学者選抜の二次募集や、定通分割選抜、それから私立高校の入試の結果等々、全ての入試選抜が終わっておりませんので、こうしたものが全て終わったところで、高校や中学校からも情報を聞き取った上で、入試選抜全体を振り返る中で分析をしてまいりたいと考えております。

石川(裕)委員
倍率でいくと0.56、238人の定員に対して104人欠員が出ているといいますか、少なかったと。私は、これは統廃合の実施計画が出て、やっぱり大楠高校はどうかな、ちょっと個別の高校を挙げるのはどうかと思いますけれども、大楠高校に行くのはちょっとというふうに思った生徒さん、もしくは保護者の方に指導の先生方が、大楠高校はちょっとこういう高校だからという説明をしたら、生徒さんが、どこか違う、スイッチされたということもあり得ると思うんですけれども、その辺に関してはどうですか。
県立高校改革担当局長
 その辺につきましては、県立高校改革が全く関係ないかと言えば、それはまだはっきりと分析はできておりません。ただ、大楠高校につきましては、これは立地が非常に不便であり、あそこに通う生徒層も、かなり経済事情の厳しい保護者がいるような状況でございます。
そういった中で、実は自由に学校を希望できる、いわゆる進学希望調査というのを10月にやっているんです。ここ3年間は大変これは、いいとか悪いとかではなくて、希望者自体は3年間の平均で0.56倍というようなことで、実は今年の志願倍率がやっぱりそのぐらいというふうになっています。ですので、この大楠高校につきましては、この学校が今回の改革があったからすぐにこういう倍率になったということは一概には言えないのではないか。ちなみに、クリエイティブスクール、大和東高校、これは倍率を割っておりません。そのほか、田奈高校もそうですし、同じ釜利谷高校もみんな学校としては頑張っています。そんな中、我々、大楠高校が今回の改革の対象になり、クリエイティブスクールになった、だからストレートにこの学校がそういう意味での倍率が落ちたというようなことではないと思います。ただ、倍率が出なかったこと自体は、これは私ども真摯に受け止めないといけない問題だろうと思っております。

石川(裕)委員
昨日県立高校の合格発表があったと思うのですが、これから、生徒の保護者に対して、今回の統合に関しての説明会をする予定はあるでしょうか。
高校教育課長
 県立高校の多くは、3月中に中学校の卒業式が終わった直後ぐらいに合格者説明会というものを開いております。そうした中で今後の学校づくりについても、保護者、それから新入生に対して説明があると考えています。

 石川(裕)委員
再編・統合に当たっては、是非今通っている生徒さん、これから通おうとしている生徒さんに対しては、しっかりとケアをしていくといいますか、情報は提供していくべきだと思います。
前回12月の常任委員会の初日に、この高校の再編・統合というのが発表されたわけですけれども、この時期というのがちょうど生徒さんがどこの高校に行こうかなというふうに考えている時期であったと思います。12月の中旬だったと思いますけれども、そこで実施計画が出た時に、行こうと思った高校がなくなっちゃうの、という言い方はおかしいですけれども、再編・統合されちゃうの、というこの発表、先ほどもお話がありましたけれども、この時期は、本当に発表の時期としてよかったのか、という検証は教育委員会の中ではされているんでしょうか。
県立高校改革担当課長
 今回の再編・統合の公表でございますけれども、生徒が余裕をもって進路選択できる時期にやはり公表することが望ましいというふうに考えております。今回は、昨年1月の基本計画の策定から9月の素案公表、それから先ほど言われました12月の実施計画の案の公表ということで、検討の時間を十分とりつつ、高校受検に臨む中学生にも配慮してスケジュールを策定するという必要がございました。そこで、県教育委員会としましては、公立の中学校長会や市町村教育委員会とも相談させていただいて、今回の入学者選抜のスケジュールに影響が出ないように、また実施計画の策定を勘案の上、12月の実施計画案の公表とさせていただいたところでございます。先ほどの12月に公表したがどうかということでございますが、これは今回に限っては、この時期ということで選択をさせていただいたということでございます。

石川(裕)委員
私は12月がいいとは言っていないんです。この時期が適当だったのか、ということを私は聞いたのであって、たまたま今回は常任委員会の初日にこの発表がありましたということですよね。でも、私は本当に生徒のことを思うのであれば、別に常任委員会の初日を待たなくてもいいと思うんです。12月の1日でも、それこそもう少し前でもいいと思います。その中でいくと、この時期になったことが本当に適当だったのかということを伺いたいんです。
県立高校改革担当局長
 公表時期につきましては、今回はこういうスケジュール間の中で、できるだけ生徒さんに影響が出ないよう、この時期にさせていただきました。今後は、これをどうしていくかということですが、我々はこの全体の計画について、市町村教育委員会も含めていろいろな御意見も伺っていますし、校長会でもいろいろな話を聞かせていただいています。
先ほど答弁させていただきましたけれども、Ⅱ期の実施計画については、策定後速やかに公表させて頂くこととしています。その中で、実際にはまだ先のことなので、今明確にこれを何月に公表するということはできませんけれども、やはり余裕を持って生徒が進路選択をできるということは、今委員がおっしゃったとおりでございます。私ども、そういった点も十分考慮しながら、中学校校長会とか保護者の方の御意見なども十分聞きながら、きちんと考えていきたいというふうに思っております。

石川(裕)委員
正にその思いでありまして、これから高校を選ぼうとする中学生の生徒さんが、できるだけ早く、どこの高校に行きたい、でもその高校がなくなっちゃうかもしれないということも踏まえて、そういうことも理解をしながら、行きたい高校を選べる、そういう状況というか環境を、是非つくっていただきたいということを要望をいたしまして、県立高校改革について質問を終わります。