石川(裕)委員

続きまして、県立高校のインクルーシブ教育について伺わせていただきたいと思います。他会派から質問がありましたが、私は生徒の方の立場から質問させていただきたいと思います。
パイロット校として3校指定されておりますが、実際にたとえば厚木の高校でいくと、定員は何人と考えられていらっしゃいますか。
インクルーシブ教育推進課長
 3校とも同様ですが、1学年当たり21名です。

石川(裕)委員
厚木の中学校というのは何校ありますか。
インクルーシブ教育推進課長
 厚木市立の中学校で13校あります。

石川(裕)委員
たとえばという話で厚木を挙げさせてもらいますが、中学校が13校ある中で本当にこの定数が21というのは足りるというか、この21という数字はどのように捉えたらいいのでしょうか。
インクルーシブ教育推進課長
 基本的に、県立高校にこれまで受け入れを主としてやっている状態ではない、知的障害のあるお子さんたちを受け入れてまいりますので、その中でより良く、障害のある子もない子も関われるようにということから、この21名、1クラス当たりは3名程度いることが妥当であろうと考えました。

石川(裕)委員
そういう中で、中学校から21名以上の応募があった場合は、たとえば21名ではなくて25名にするというのか、それとも21名という定員の中でどう選んでいくのでしょうか。
インクルーシブ教育推進課長
 定員はやはり21名と定めておりますので、そこについて生徒の応募の状況で数字の移動があるということは想定しておりません。ただ何分、障害のあるお子さんたちを受け入れていきますので、とにかく御希望ならば受けてくださいという形にして、すぐに志願していただくのではなくて、本当にパイロット校で学んでいただくことがそれぞれのお子さんにとってふさわしいことなのかどうなのか、そこのところを前もって志願に先立つところで、中学校などでの進路相談を充実させながらきちんと選んでいただくような仕組みをつくっていくところです。
そのため、大事に思っていますのはそのパイロット校のことも含めて、あるいは特別支援学校のことなどもあわせながら、本当により良い形、本当に御自身にふさわしい進路先を決めていただくように、そこを重視しながら取り組んでまいります。

石川(裕)委員
思いは非常に理解しますが、そうは言っても親として、たとえば厚木の新しいそういうところに入れたいという希望があったとして、障害を持った生徒もそういう思いがあったとしますといったときに、中学校のときからいろいろ相談を受けながら本当に合っているかどうかを聞いていくということですが、それでもやっぱり行きたいという人が人数を超えた場合、どうやって選抜していくことを考えられていらっしゃるのか。
インクルーシブ教育推進課長
 選抜そのものについては、これまでも答弁をさせていただいているとおり、調査書ですとか学力検査にはよらずに面接などによる形で実施してまいります。その時期については、通常の公立高等学校の選抜の日程とあわせて行ってまいりますが、とにかく先ほども申し上げましたが、より大事なのはそこのところで本当に適切に御自身お一人お一人が、その学校で学んでいくのがふさわしいのかどうかを十分に御判断いただいた上で、その状況を迎えていく必要がありますので、その前のより早いところの志願相談の充実を通じて、基本的にはそれぞれのお子さんが適した進路先に進学できるように努めてまいるつもりです。

石川(裕)委員
たまたま今回は厚木の例を挙げさせてもらいましたが、厚木ではなくてほかの地域でも実際に中学校が13校ある中で、そういう生徒さんも数多くいらっしゃる地域もあるかもしれません。そういう中でいくと、やっぱりきちんと受け入れられる定員というのは決まっているとは思います。選抜という言葉がいいのか分かりませんが、中学のときから情報交換をしっかりとして、なおかつ高校の中には障害のない生徒たちもいらっしゃる中で、きちんと障害のある生徒と障害のない生徒が共有できるといいますか、そういう方向になるようにこのインクルーシブ教育を是非進めていただきたいと思います。